法 然 水

相国寺創立以前の事、浄土宗の開祖法然上人は加茂明神を尊崇されて功徳院神宮寺に住し、これより加茂社に参詣されました。この神宮寺には美しく澄みわたった庭池があり、法然上人自身歌にその澄K(ちょうてつ)の様を詠まれています。
  後に神宮寺の旧跡に相国寺が建立され池は現在、上人が閼伽水(あかすい)を汲んだといわれる井戸として、記念碑と共に法然水(ほうねんすい)の名で北門前の町に残っています。
  法然上人没後は御弟子の勢観房源智上人が、建保年間に師の知恩報恩のため法然上人御影堂を建てられ、知恩寺と称しました。そして幾多の変遷をへて現在の百萬遍の地に遷りました。これが現在の百萬遍知恩寺です。相国寺との縁で感謝の念により毎年開山毎歳忌に招待しています。
  法然水は相国寺と百萬遍知恩寺との深き因縁を今に伝える重要な史蹟です。